株式会社祐徳
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第13回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社祐徳、更新担当の中西です。

 

 

未来を切り拓く解体工事:テクノロジーと循環型社会の時代へ

 


前回は「解体工事と環境問題」について取り上げましたが、今回はその続きとして、未来の解体工事がどう進化していくのかについてご紹介します。

解体業界は、建設業界全体の中でも「変わりにくい分野」とされてきましたが、今、その常識が大きく変わろうとしています。


◆ 解体工事の未来を変える技術革新

 

● ICT建機・遠隔操作による“スマート解体”

  • GPSやセンサー技術で重機の位置・稼働状況をリアルタイム把握

  • VRやARを使った遠隔操作で、危険な場所でも安全に作業可能

  • 作業効率の向上と、作業員の安全確保が同時に実現

 

● 3Dスキャン×AIによる事前調査の効率化

  • 建物内部の構造や使用資材を3Dスキャンで可視化

  • AIが解体工程を自動でシミュレーションし、最適な工程を提案

  • 無駄のない工期・最小限の廃棄物処理が可能に

 

● ドローン点検・施工管理の活用

  • 屋根・高所などの事前調査や解体後の確認にドローンを使用

  • 記録映像のデータ化により、施主・行政との透明な情報共有が可能


◆ 人手不足の時代における「次世代の担い手育成」

 

建設・解体業界全体が抱える深刻な課題が「人材不足」。
とくに解体は危険を伴う仕事という印象から、若年層の敬遠が続いています。

● 働きやすい環境づくり

  • 空調服や防塵マスクの支給、休憩所の整備

  • 週休二日制の導入や柔軟な勤務体制

  • 外国人技能実習生の受け入れ拡大と教育の充実

● 誇れる仕事としてのブランディング

  • SNSや動画で“かっこいい現場”を発信

  • 女性オペレーターの登用や、現場職からのキャリアアップ支援

  • 「創るために、壊す」という社会的役割の再定義


◆ 循環型社会を支える解体の役割

 

解体工事は、資源の再生・再利用という意味で、「循環型社会」の入口です。

  • **再生骨材(RC再生砕石)**を道路や基礎に活用

  • 木材チップをバイオマス発電燃料へ

  • スクラップ鉄を製鉄原料として再利用

また、古材をインテリアや建築素材として再販する**「アップサイクル解体」**の動きも注目されています。


◆ 持続可能な未来へ:壊すから“つなぐ”へ

 

これからの解体工事は、「壊す」だけの時代から、「未来につなぐ」作業へと変わっていきます。

  • 地域と共に行う安心安全な工事

  • 環境負荷を減らし、資源を生かす技術

  • 若者が活躍できる、スマートでクリーンな現場


いかがでしたか?

解体工事は、“ただ壊す仕事”ではありません。
次の街づくりや暮らしを創る“スタートライン”をつくる、社会にとって非常に重要な役割を担っています。

この分野がもっと開かれ、進化し続けることで、持続可能な未来の都市・地域社会づくりが実現していくことでしょう。

次回もお楽しみに!

 

 

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